縦型業務用冷凍・冷蔵庫の設置環境について解説する

最も一般的な縦型冷凍・冷蔵庫について、ユーザー目線で解説していきます。
業務用冷凍冷蔵機器は誤った使用方法、日頃のメンテナンスを怠れば冷えが悪くなり、故障に繋がり、寿命も短くなります。
私は毎日冷凍冷蔵機器の修理を行っていますが、30年使用してもまだ現役の機器もあれば6~7年で買い替えが必要な機器もあります。
全てとはいいませんが、適切な使用方法と正しいメンテナンスを行えば寿命は伸ばせます。難しい事ではありませんので、是非お読み頂き、店舗運営に役立ててもらえたら幸いです。
 

今回は冷凍・冷蔵機器本体の設置環境について解説致します。

 

設置環境

設置環境が悪いと冷却能力は極端に落ちます。夏場は特に冷えません。

その理由は、凝縮器で熱交換できないからです。

写真で解説します。

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冷蔵庫本体の上部のカバーを開けると、右の写真のようになっています。
凝縮器と呼ばれる熱交換器があります。フィルターが取り付けられるヤツです。
この凝縮器の裏側にはファンモーター(扇風機みたいな物)があります。
このファンモーターで外気をフィルター越しに吸い込んで熱くなった凝縮器の熱を排出(排熱)する仕組みになっています。

「設置環境が悪い」という事は、「排熱できない環境」もしくは「そもそもの外気の温度が高い」環境を差します。

 

排熱が出来ているのか、いないのか言われても分かりませんよね?
そんな時はここに触れてみると分かりますよ。

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この凝縮器の赤丸で囲われている部分の配管。左右どちらかの下側に奥に伸びている配管があります。そこは本来なら常温(30℃前後)が望ましいところです。ここが40℃を超えてくると排熱不良になります。当然冷却能力はかなり落ちます。
触診してみて「熱いな」と思ったら大体は40℃超えています。その場合は排熱不良ですので、

フィルターが汚れている⇒掃除する

  

凝縮器が汚れている⇒業者を手配して薬剤洗浄してもらう

 上記2点を疑いましょう。
それでも排熱できない場合、設置環境が悪いという事になります。 

排熱できない環境

・冷蔵庫がある部屋が熱がこもりやすい構造になっている
・換気扇やエアコンがなく、排熱されていない
・コンロや熱源が近くにあり、熱い外気を吸い込んでいる

 等があります。
設置された環境が悪い場合は排熱された(熱を持った)気体をまた凝縮器に吸い込んでしまい、全く熱交換出来ない悪循環となってしまいます。そうなれば、冷えは悪くなり、電気代も倍以上かかり、短命になり、良い事なしです。

 

そうは言われても、設置されてしまっているのではどうしようもない・・・という訳でもありません!対策する事でしっかり排熱できるかもしれません。 

対策方法

【窓を開けて換気する(換気扇があればONする)】

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この様に換気扇が設置されている場合は常にONにする必要があります。

 

【凝縮器に扇風機で外気を送る】

 クリップ型の扇風機で凝縮器に外気を送る。窓の近く、外気が拾える場所に設置し、凝縮器の吸い込み側(本体正面)に外気を強制的に送る事で排熱を良くする事が出来ます。

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 実際に中華料理屋さんでこの処置をして冷えるようになった事もあります。扇風機を設置する場合は正面から見て手前側に設置して下さい。奥側に設置すると排熱された温かい空気を送る事になってしまうので逆効果になります。

 

 【エアコンを設置する】

これは一番確実な方法です。部屋に冷凍・冷蔵機器が数台あって更に排熱出来る環境ではない場合はエアコンを取り付けるしか方法はありません。

 

まとめ

今回は冷凍・冷蔵機器の設置環境について書きました。
排熱されていない場合は電気代アップ、冷却能力ダウンに加え、寿命が縮みます。
長く使用する為にも冷凍・冷蔵機器の設置環境を少し見直してみてはいかがでしょうか?

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